今回のケース対策テーマ:とあるラーメン屋の利益向上施策検討
ラーメン屋の店長/オーナーから、「利益もっと上げたい」という相談が入りました。
あなたがコンサルタントだったら、どのような案を提案しますか?
以下の参考データを読み、7分程度で検討してください。クライアントは以下のラーメン店の店長(オーナー)とします。
【データ】
・アクセスは、銀座(東京都)徒歩5分
・値段は1杯800円
・コロナ禍だが、よく行列ができる人気店、創業10年程度で、ラーメン雑誌にも載るような鶏白湯ラーメン
・営業時間は11時〜19時
・店員は常時3人:社員(店長or社員1人)とアルバイト2人のシフト制
・仕込みはアルバイトスタッフが実施
・席数は15席
・アルコールの提供はなし
・食券機で事前精算を行うシステム
・蔓延防止法は解除された状態を想定
提案の背景
期間の縛りはなく、データがある程度揃っていて検討時間も比較的い長いので、短期施策(1年でできること)、長期施策(3年程度でできること)を提案してみます。
利益向上をしてほしいという裏にはどこに問題があるか、式を立てながら考えていきましょう
利益の理解
利益を分解すると、
売上-費用
となります。
さらに、細分化すると
売上=販売数×単価
費用=固定費(広告費、人件費/正社員、地代家賃/水道光熱費など)+変動費(アルバイトや残業代、材料費)などに分けられます。
こちらを理解した上で、検討をしていく必要があります。
市場理解
飲食市場はコロナ禍で落ち込んだが、回復傾向。
ラーメン店は影響を受けやすく、閉店してしまった店も多い。
特に銀座は繁華街、オフィス街で商圏人口が減少したが、段々と戻ってくることが推測される。
自社
売上は、
席数 × 専有率 × 回転率(1時間あたり) × 営業時間
で基本的に求められます。
席数=15席
時間 | 専有率 | 回転率 | 単価 | 金額 |
11~12 | 30% | 2 | 800 | 7,200 |
12~13 | 100% | 2 | 800 | 24,000 |
13~14 | 100% | 2 | 800 | 24,000 |
14~15 | 30% | 2 | 800 | 7,200 |
15~16 | 30% | 2 | 800 | 7,200 |
16~17 | 30% | 2 | 800 | 7,200 |
17~18 | 100% | 2 | 800 | 24,000 |
18~19 | 100% | 2 | 800 | 24,000 |
1日売上12万円程度と想定。→1ヶ月360万円程度
固定費(家賃50万円、水道光熱費10万円、人件費60万円)+変動費(バイト人件費90万円、原材料費など120万円)
330万円
利益は1ヶ月30万円程度と想定されます。
※出店時にローンを組んでいると、そちらの返済もかかってくるのですが、1年経っているので完済し終えていると推測し、繰り込まないこととします。
顧客の深堀
銀座のラーメン利用者を大きく分けるといかの2種類
・飲み会前に利用する
・飲み会後に利用する(今回、19時までということで、飲み会後に利用する顧客はいない。)
性別は、鶏白湯ということで、女性も比較的多め。
サラリーマンだけでなく、人気店なので色々な顧客が訪れる想定です。
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約3000字の解説となっています。
コンサルファーム内定者からの解説となりますので、着眼点など吸収していただけると、今後の就職活動において有利に働くかと思います。
こう言った問題を20問以上、公開予定ですので、ぜひご参考ください。
思考力向上/就活でのパフォーマンス向上のお役にたてましたら幸いです。